木林文庫庵主の日々雑記

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ルイジ・ギッリ

ルイジ・ギッリ

展示最終日に、ルイジ・ギッリの写真展に滑り込んだ。モランディのアトリエで撮影された一連の作品に見入ってしまったが、家人曰く。「私たちはモランディが好きだから、画集を眺めるように、写真に撮られた彼の絵を見ているのではないかしら」と。

モランディは見飽きないからなぁ。夢の中にも出てくるし。

ギッリの写真の多くは彼の作為がかち過ぎているように思われたが、一点だけ面白い写真があった。ブリューゲルらしい絵の前に立つ男の背を写したものだ。ネーデルランド派風の、こすからい眼つきの男が二人、斜めにこちらを見ている絵である。目線と鑑賞する男の対置が絶妙だった。これもまた、ブリューゲルの力量なのかもしれない。