学芸大学の駅から歩いて5分ほど。私たちの住まいからすぐの場所にある「BIJI」というエスニックレストランで、今日は食事を楽しんでいます。ここは、ベトナム料理を中心とした先駆的なお店で、開店から23年ほど数える地元の名店です。
家族が繋いでくれたエスニックの味

実は、私自身は香料(パクチーなどのハーブ類)が少し苦手で、家族の中ではここを訪れるのが一番遅かったのです。一方で、エスニック料理が大好きな義理の母や妻、そして子どもたちは、かなり早い段階からBIJIのファンでした。


香料に慎重な私がここへ来ると必ず注文するのが、癖のない「カレー」と「目黒ビール」です。目黒ビールは、目黒に醸造所がある珍しい地ビールで、以前フリーペーパー『きんりん』でインタビューをさせていただいたご縁もあり、とても気に入っています。寡黙なオーナーが一人で作るそのビールは、手広く宣伝されることはありませんが、BIJIや以前お話しした「コーヒーカロ」など、限られたお店で楽しむことができます。
『きんりん』の20号はBIJI

自宅から半径4キロメートル圏内の魅力的な人々を紹介する小冊子『きんりん』。5年ほど前に古本屋の「流浪堂」さんから始まったこの活動も、気づけば22回を数えます。
BIJIのオーナーである近松さんたちへのインタビューは、ちょうど20号でした。夜の9時からインタビューを始める予定で伺ったところ、お酒好きのオーナーはすでに出来上がっていました。
変わりゆく学芸大学

私はこの町で生まれ育った、いわば「原住民」です。最近、学芸大学が「人気の町」として賑わうようになったことには、少し複雑な思いもあります。商店街の風景は様変わりし、若い世代をターゲットにしたお店が急増しました。
正直なところ、新しいお店の多くは私たちのような年代には少し落ち着かないこともあります。しかし、BIJIのように20年以上続くお店や、もっと古い中華屋さんやお蕎麦屋さんが、新しいお店と絶妙に混ざり合っているのが、今の学大の面白さなのかもしれません。

半径4キロに現れた「ドイツの大三角」

『きんりん』の取材を続けていて、不思議な発見がありました。私たちの歩ける範囲内に、本場ドイツで修業を積んだプロフェッショナルたちが集まっているのです。
- 大岡山にある、ドイツパンの名店
- 桜新町近く(駒沢の外れ)にある、ドイツソーセージのお店
- そして、目黒・学芸大学周辺で親しまれている目黒ビール
パン・ソーセージ・ビールが揃って、ドイツの大三角です。どこもドイツ語学校の生徒たちが買いに来る店で、それがこの狭い4キロ圏内にあります。
今回訪れた店
- BIJI(ビジ):学芸大学東口
- 目黒ビール:目黒醸造所