
木林文庫ジャーナル
本のこと、日々のこと
展示のハシゴ
表参道のGALLERY SAOH & TOMOS で山本恵海の「火照りと閑寂」と題する大理石の作品を。
L'arbre m'a dit
近隣の友人にお招き頂き、遠来の友(パリ在住のパイプオルガニストとパートナーでリヨンに住む女性)と再会。
芸術新潮
「芸術新潮」7月号で、画家の諏訪敦さんがエクリの新刊「みどりのみち ひかりのはな」を紹介してくださいました。
武蔵ワイナリーへ
小川町の有機農法の葡萄園「武蔵ワイナリー」へ。日本の山葡萄とワイン用の葡萄を交配させてつくった「小公子」と名付けられた完全無農薬のワインである。葡萄栽培には不向きとされていた小川町の耕作放棄地で2011年に開かれた場所だ。
薔薇色の街―アルメニアの旅
「一人で行くなんて!」と、モスクワの友人に心配されつつ、内心初めての地にわくわくしながらロシアからアルメニアの首都エレバンに向かった。ロシアは、詩人アルセーニー・タルコフスキーのゆかりの人、地を訪ねての再訪であったが、アルメニアに知人はいない。エレバンの街を一人で朝から晩まで歩いた。道を聞いたおばさんに、日本から来ました、と話すと、「まあ、ゲロイーニャ(ロシア語でヒロインつまり女傑という意味)だこと!」と言われた。
鎌倉歩き
久しぶりの鎌倉歩きは祇園山ハイキングコース。登りきると材木座海岸が眼下に。二人して、ヘロヘロで降りきると、途中出会った異国の婦人に「congratulations」と言われてしまった。
チュルリョーニス
上野の西洋美術館でチュルリョーニスを見た。妻はかなり以前から作品を知っていたそうだが、私はこの展覧会を見た次男から初めてその名を聞いた。
勝本みつる展@YAECA HOME STORE
エクリの新刊「みどりのみち ひかりのはな」(勝本みつる:作・著)が出来上がりました。
惹かれるタイトル——本を手に取らせる言葉の力
木林文庫の冊子を作った際、「タイトルに惹かれて」という章を設けました。木に関わる本の中から『樹のうえで猫がみている』『木々は八月に何をするのか』、武満徹の『樹の鏡、草原の鏡』の三冊を挙げています。今回は木に限らず、私が惹かれてきた本のタイトルについてお話しします。
新刊のお知らせ——「みどりのみち ひかりのはな」
エクリで出版してきた書籍は、どの本も企画段階から完成まで、長い時間がかけてきました。 「みどりのみち ひかりのはな」も発案は十数年前です。
印刷立ち合い
間もなくエクリから上梓する書籍の印刷立ち合い中。
And so Ad Infinitum
表参道の「GALLERY SAOH & TOMOS」で足立涼子さんの「And so Ad Infinitum」を見た。 菜園の野菜の葉を食べる虫の食痕に想を得て、カレルチャペックの戯曲「虫の生活」を呼び込んだ発想が面白い。母音だけを好んで食べるという虫が這いまわった本の頁は奇妙な軌跡を残している。騒乱の時代は母音ばかりが増殖するのかもしれない。 十年以上前に見て、揺り動かされた作品が展示されていたのも嬉しい。
右手(うて)——ミツマタの里へ
三月の出張木林文庫の出展先である「森の展示室」の会場となった岡山県美作の右手(うて)地区は、和紙の原料となるミツマタの里であり、木地師の地だそうだ。 木林文庫コラムの挿絵を担当している石川丘子は、木版作家なので和紙はいつも傍らにある。彼女の屋外展示はミツマタの花蕾に囲まれた森の中。
ピアノの森
白金高輪のギャラリーで見た、坂本龍一が使ったという雨ざらしのピアノ。コミック「ピアノの森」の始まりのよう。
河津桜
久しぶりの万歩超えの散歩で、西郷山公園の河津桜を見た。少し葉が出始めている。
スイートピー
花すけさんに作ってもらったスイートピーの花束。来週は桃を飾ろう。
エニシダと石の間
フランスに行きたしと初めて思ったのはパリではなかった。何をおいても見に行きたかったのはブルターニュ地方に残るカルナック列石。
奥多摩の展示
コウモリヤの伊藤弘二さんの展示「冬のKoumoriya株式会社3冊の本」展を見に、奥多摩のカフェ「山鴉」へ。店内全体が伊藤ワールド。展覧会名とは裏腹の春の陽気で、コートなしに鳥ノ寓散歩も。
「原住民」が語る学芸大学。名店BIJIと目黒ビールが繋ぐ町
学芸大学の駅から歩いて5分ほど。私たちの住まいからすぐの場所にある「BIJI」というエスニックレストランで、今日は食事を楽しんでいます。ここは、ベトナム料理を中心とした先駆的なお店で、開店から23年ほど数える地元の名店です。
出版社エクリの30年とシュルレアリスムへの憧憬
2024年は、私たち夫婦が営む出版社「エクリ」が30周年、そして自宅の図書室「木林文庫」が10周年を迎える、節目の年でした。この大きな節目と、私たちの結婚50周年を記念して、一ヶ月ほどフランスを旅してきました。エクリの原点とも言えるフランスの地を巡る時間は、これまでの歩みを振り返る大切なひととときとなりました。
カフェゴトーの記録
木林文庫「本と食」の会の第2回目は「カフェゴトーの記録」と「パパがやいたアップルパイ」の二冊にちなんで、カフェゴートーの二種のタルトタタンを。
150歳の夫婦が作る木の図書館「木林文庫」
出版活動を始めたのが約二十年前になります。しばらくは「木林文庫」という活動をしていたわけではありませんでしたが、何冊目かに長田弘さんの詩と、樹だけを描いている日高理恵子さんの絵を合わせた『空と樹と』という本を作りました。これが、木に関わる本を作っていく最初のきっかけとなりました。
目黒のローカルフリーペーパー「きんりん」
木林文庫は、単に本を閲覧するだけの場所ではなく、時には「木林座」として映画会を開いたり、「木林バー」としてお酒を楽しんだり、あるいは「木林食堂」として料理教室を開いたりと、様々な試みを行ってきました。過去には中東料理のタジンやカレーの教室を開催したこともあり、本をきっかけに人が集まる場としての可能性を広げています。
学芸大学カフェ「コーヒーカロ」にて
先日まで一ヶ月ほどフランスに滞在していましたが、帰国して改めて感じるのは「町にオープンカフェが少ない」ということです。あちらでは昼時や夕方になると、表に出された椅子がほとんど埋まり、人々が熱心に語り合っています。あの開放的な空気感は、どうしても羨ましく感じてしまいます。
京都日帰り
京都の恵文社一乗寺店へ。エクリコーナーを作ってくださり、とても嬉しい。「山の家クヌルプ」も数ヶ所に置かれていた。
残したい場所と人の、記録
トークショーに参加します。
78
78歳を迎えた(私は数日先だけど)祝い甲斐はおでん鍋。ご同慶。
岡山県美作の「森の展示室」に参加します
美作市右手地区でアートイベントに木林文庫が参加致します。(出張木林文庫)
虚無への供物
新年の定例コース。目黒不動尊>>甘酒>>目黒五十番の肉まん
ラストサムライ (3/3)
三代隔てれば血脈の痕跡は消えるともいうが、どうなのだろう。いずれにしても、世が世でなくて幸いではあった。泣き虫長じて中学生になって読み出したギリシャ神話は盛大に流される血に喉てて読み進むことができなかった。文字のなかとはいえ貧血気味の柔弱者たるぼくは血の腥いに耐えられなかったのだ。
つぐ mina perhonen
世田谷美術館で「つぐ mina perhonen」展を見た。 私たちは長い間ファッションとは無縁の日々だったが、縁あって皆川明さんの仕事を知り、遅ればせながらその魅力に触れているところなので、豊かな回遊を堪能してきた。
biji
「ぼくの体はbijiでできている」と言ったのは、[「きんりん」十号で紹介した「花すけ」](https://kirinbooks.jp/membership/kinrin/hanasuke/)の高橋健治郎さんである。 花屋さんたるもの、冬の凍える水にも、夏の頻繁な水替えにも負けぬ丈夫な体をもって、いつも大らかに笑っていなければならない。この彼をつくる、美味しくて栄養バランスも申し分なく、飽きがこず値段もリーズナブルな理想の食堂がbijiというわけだ。
ショーマッカー
長い間、美味しいパンといえばフランスのパンだった。住んでいたパリの五階の部屋から通りに出て、十メートル先の角を曲がり二件目のところにパン屋があった。螺旋階段の乗降を含めて約七分。薬缶の底にびっしりこびりついてしまう石灰のせいで味が締まるのだと言われたネスカフェと買いたてのバゲットが朝食だった。秋冬には窓の外で冷やしているバターを塗った。その繰り返しに飽きることはなかった。
花すけ
遠い花の記憶は月見草だ。
BAR LAMB
はじめて入ったそのバーはとても暗かった。「いらっしゃいませ」という声のありかもおぼろだった。街路より店の中の方が暗いのである。学芸大学東口商店街を駅から五十メートルほど進み、路地を折れてすぐのバー。二頭の羊とBAR LAMBの文字が古びた灰色の木戸にあるのを見つけ、引き寄せられて階段を上がってきたのだ。
流浪堂
「いい古書店のある街がいい街だとおもう」(『感受性の領分』)という詩人長田弘の言葉から、わが街の話をはじめよう。
ブックエンド

「北欧、暮らしの道具店」掲載
「北欧、暮らしの道具店」さんが木林文庫を紹介して下さいました。以下のURLに掲載されていますので、ご覧いただけましたら嬉しいです。 よろしくお願い致します。
Robert Coutelas: In Search of Small Gods(ロベール・クートラス展アーカイブ写真)
パリの夜を歩き、拾った段ボールに小さな宇宙を描き続けたロベール・クートラス。 《Mes nuits》は、孤独と自由の中で紡がれた“掌の絵画”です。
ラストサムライ (2/3)
奇跡的に生還したサムライ、デンパチローは酒とともに無為に生きたらしい。生活のため下駄屋を始めた曾祖母に「サムライが履物など扱えるか」と言い続けたという。しかし元サムライの妻の商法は成功したようだ。
君は何も見ていない
盛岡と仙台の書店訪問に合わせて、花巻の高村光太郎記念館へ。佐喜世の母は光太郎に私淑しており、手紙の返事を貰っていたくらいである。「母を連れてきたかったな」と言いつつ、氷雨の合間を縫って敷地を歩き回っていた。
オリーブの小道で
オリーブ関連の本を引っ張り出している中で選んだ「オリーブの小道で」(今江祥智・宇野亞喜良)。この作品が一昨日見たルイジ・ギッリの写真展で印象深かったモランディに関わるものだった。
ラストサムライ (1/3)
数十年ぶりに脚光を浴びることとなったジョージ・オーウェルに呼ばれて、あの人のことを思い出した。 センバ・デンパチロー・タダマサ。
ルイジ・ギッリ
展示最終日に、ルイジ・ギッリの写真展に滑り込んだ。モランディのアトリエで撮影された一連の作品に見入ってしまったが、家人曰く。「私たちはモランディが好きだから、画集を眺めるように、写真に撮られた彼の絵を見ているのではないかしら」と。
空間と、自然光と、絵と
多摩美術大学八王子キャンパスのアートテークギャラリーで、日高理恵子さんの退任展「空間と、自然光と、絵と」を見た。
SAOH
表参道のギャラリーSAOH(砂翁)で石川丘子の木版作品を見た。
数十年
東京都現代美術館の岡崎乾二郎展へ。 最初期の型紙からつくられた立体作品に、我が街「たかばん」の名がついていた。