わたし クリスマスツリー
佐野洋子 講談社 1990
「大地に張った根をみずから抜く樹」の話を二冊と一冊、ご紹介しよう。

100万回生きたねこ
佐野洋子 1977
読んであげた絵本で強く印象に残っているのは、佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」です。100万回生きて100万回死んでも死ななかった猫が、初めて恋をして、白猫と仲良くなって、子どももたくさん産んで——その白猫が死んだとき、それまで自分を飼ってくれた人が亡くなっても泣いたことがなかったのに、ここで初めて泣きました、というところ。このページに来ると、どうしても声が詰まってしまうんです。さっきも孫に読んでいて胸が詰まりました。

おぼえていろよ おおきな木
佐野洋子 1976
大きな木というタイトルの本は「木」一字と同じくらいあるのですが、印象に残っていて今でも時々読み返すのがこの一冊です。絵も文も佐野洋子さん。家に大きな木があるおじさんが、何にでも文句をつける。鳥が来るとうるさくて朝寝られない、覚えていろよ。洗濯物が乾かない、覚えていろよ。ハンモックで昼寝すると毛虫が落ちてくる、覚えていろよ。とうとう切り倒してしまいます。
その他の佐野洋子の本
- 佐野洋子アカシアからたち麦畑文化出版局 1983