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チェーホフの『ワーニャ伯父さん』という戯曲がありますが、あれは元は『レーシー』——森の主、森の精霊というタイトルで最初に書かれたものを改作したのだそうです。レーシーだとひねり過ぎている感じがあったのでしょうか。
平凡な人々の生活に潜む人生の綾を見つめたチェーホフは「ぼくは文学者にならなかったら、園芸家になっていた気がします」と手紙に書いているほど、自分の住む領地に、嬉々としてこまめに木を植えた人であったという。
ロシア語が好きになって、大学は自ずとロシア語学科へ行きました。文学科ではないので、社説や天声人語を日本語からロシア語に訳すようなことをたくさんさせられましたが、チェーホフは短編が多いので、短編を訳す授業もありました。その中に『中二階のある家』があります。