4冊
ユングがまだ医局に勤め始めて間もない頃、一人の老婦人に会います。70代半ば、何十年も入院したままの人で、通りかかるといつも同じ仕草を繰り返している。食事はうまく食べられずこぼしてしまうのに、その手の動きだけはきっちりパターン化されている。気になって尋ねると、もう何十年も前からだという。
日本では、先日話した漱石の『夢十夜』がありますが、もっと古い鎌倉時代に明恵というお坊さんが『夢記』という夢日記を書いています。ユングの研究をしていた河合隼雄先生が『明恵 夢を生きる』という本を書いています。
河合隼雄先生のエッセイ集で、この中に『風と木の詩』について書かれています。「漫画世代に属さない人間として、私は漫画を全く見なかった」から始まる文章です。