11冊
ベルリンで見つけた絵本をもう一冊。これも絵が気に入って買いました。「NACHT GARTNER」、庭師なんだよね。GARTNER は庭師、NACHT は夜。ヨーロッパでは木を切っていろんな形にするでしょう。それをやる人の話です。
チェーホフは「私は文学者にならなかったら、園芸家になったような気がします」といつも言っていました。「私の夢は薔薇を植えて、誰にも会わないで、小さな作品を書くことです」と。
写真家の上田義彦さんが、同名の映画『椿の庭』を撮っていて、その気に入った場面をスチール写真にした写真集です。葉山の、海の見える古い木造家屋に住む女性の話で、まもなくその家を手放すという直前の物語。映画は観ていないのですが、この写真集を見て、観たら素晴らしかっただろうなと思いました。
平凡な人々の生活に潜む人生の綾を見つめたチェーホフは「ぼくは文学者にならなかったら、園芸家になっていた気がします」と手紙に書いているほど、自分の住む領地に、嬉々としてこまめに木を植えた人であったという。
『猫の木のある庭』という短編集があります。猫が生まれるという話です。大濱普美子さんという方で、泉鏡花賞を受けています。泉鏡花賞は幻想小説に授けられる賞なので、この短編集もちょっとホラーじみたところがあります。