審判

フランツ・カフカ 新潮社 カフカ全集 II

『カフカ全集 II 審判・アメリカ』新潮社版
カフカの肖像。館長は、映画『審判』で主演したアンソニー・パーキンスの顔がこれによく似ていると話している

一番夢の構造に近いものの一つが『審判』です。犯罪を犯していると言われて収監されるのに、自由に勤め上げている。罪を犯しつつ勤めているという妙な状況で、最後には殺されてしまう。判決は出ているのに、判決を告げられた主人公は自由に働いて日々暮らしている。

カフカの作品を通じてそうなのですが、罪を問われているのに罪の自覚がない。だからそれを原罪と呼ぶんですね。

映画化されたものを一本だけ観ています。『審判』で、主演はアンソニー・パーキンス。『サイコ』に主演した癖のある俳優ですが、彼の顔が、写真として残っているカフカの顔によく似ている。監督が意識して選んだのだと思います。

木林文庫チャンネル「カフカと夢」