グリム童話と森

ドイツ環境意識を育んだ「森は私たちのもの」の伝統

森涼子 築地書館

森涼子『グリム童話と森』築地書館

グリム童話は、さきほども言ったように食料危機の時の話が多い。この本はその後のナチスのところまで、食料危機と結びつけています。

飢えるということはそんなに昔の話ではなくて、食料危機はもう間近にあるし、これからどうなるかも分からない。今そこにあるわけですから、昔の物語ではないんです。子どもを捨てるという話もあるし、逆にお年寄りを捨てる姥捨もある。デンデラ野といって、働けなくなった老人を集めて、食べ物はあげないけれど自分たちはなんとか食べて少しでも生き延びる、という場所もありました。

木林文庫チャンネル「森の妖怪」 31:29 / 31:59