4冊
読んであげた絵本で強く印象に残っているのは、佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」です。100万回生きて100万回死んでも死ななかった猫が、初めて恋をして、白猫と仲良くなって、子どももたくさん産んで——その白猫が死んだとき、それまで自分を飼ってくれた人が亡くなっても泣いたことがなかったのに、ここで初めて泣きました、というところ。このページに来ると、どうしても声が詰まってしまうんです。さっきも孫に読んでいて胸が詰まりました。
一番古い絵本の記憶が、これです。英語版なんですが、部屋を整理しても、身辺整理しても、模様替えしても、断捨離しても、これだけは捨てられずに取ってあります。70年前のものです。
もう一冊はピーターパンです。私はディズニーもディズニーランドも好きではないのですが、これはディズニー版。映画がそのまま絵本になったカラー版でした。子どもの頃はディズニーが好きなんですよね。
一生懸命思い出して浮かんだ本の一つが、オスカー・ワイルドの「幸福の王子」です。なぜか母がこの話を好きで、繰り返し読んでくれました。ツバメが南の国へ旅立たなくてはならないと言うと、王子はもう少しこの町の貧しい人を助けたいと言って、身に貼ってあった金を一枚ずつ剥がし、剣のルビーを外し、最後は自分の眼まで取ってしまう。ただの銅像になったとき、王子は倒れ、ツバメも寒さの中で一緒に昇天する。