木林コラム
宇宙の青で — ライラック
> 逢瀬の一瞬一瞬を
> 僕らは祝福した、まるで神の顕現のように、
> 世界にただ二人きりで。君は
> 鳥の羽よりも大胆で軽やかだった、
> 階段を、まるでめまいのように、
> 一段飛ばしで駆けおり、そして導いてくれたのだ、
> 濡れたライラックの茂みを抜け、自らの領地へと、
> 鏡のガラスの向こう側の。
——アルセーニイ・タルコフスキー「はじめの頃の逢瀬」
これはアンドレイ・タルコフスキー監督の作品「鏡」で朗読された、監督の父アルセーニイの詩「はじめの頃の逢瀬」だ。