流刑地にて

In der Strafkolonie

フランツ・カフカ

『流刑地にて』はこれらの短編集に収められている

カフカの作品は夢の構造で読めるものが多いのですが、『流刑地にて』は、語る主体が夢見る人ではなく探検家なので、目線は客観的です。それでいて、お話全体は完全に悪夢の構成になっています。

この機械に両手両足を拘束されて、体に入れ墨のように「どんな犯罪をお前は犯したんだ」というのを刻み込まれる。その機械が流刑地に設置されている。以前は公開処刑されていたけれど、今は見物人がいない公開処刑という妙な状態になっているところに旅行家が訪ねてきて、執行官が一生懸命説明する。妙なのは、結局は執行官自身が機械の中に入って死刑になるところです。とても気持ちの悪い物語です。

木林文庫チャンネル「カフカと夢」