古本屋台

QBB 原作 久住昌之 画 久住卓也

今日はコミックの中で語られている本について触れたいと思います。一冊目は『古本屋台』。設定がとても風変わりで、普通は酒やラーメンの屋台が夜に出てくるわけですが、これは古本を並べて屋台を引っ張っている親父さんの話です。

この親父さんは、焼酎の白波のお湯割りを一杯だけ100円で出す。それ以外は絶対に飲ませない。二杯目はないよ、と言って、決め台詞が「うちは飲み屋じゃないんだから」。

原作のQBBは久住ブラザーズバンドの略だそうです。原作が久住昌之さん——『孤独のグルメ』の原作者で、テレビ番組の最後に本人が出てきて一杯やりながら何かを食べる、あの方です。絵は弟の卓也さん。見開き二ページの中でいろんな本の話に触れていく、ストーリー仕立てです。常連さんがいて、本の話をしながら一杯飲む。

嬉しかったのは、以前に話した楳図かずおの『イアラ』がこの中に出てくることです。「再び会いましょう、いつかどこかで」という大切な台詞を、親父とお客が声を合わせて言って、「あんたも覚えてるんだね」というやりとりがある。

木林文庫チャンネル「本読みが愛する漫画3選」

この本と結びついている本

イアラ楳図かずお

『古本屋台』の中で『イアラ』が語られる。「再び会いましょう、いつかどこかで」という台詞を、屋台の親父と客が声を合わせて言う場面がある