カフカの恋人ミレナ

ノイマン

ノイマン『カフカの恋人ミレナ』
同・別カット

ミレナはカフカの死後も生き延びて、ユダヤ人ではないのですがナチスの強制収容所に入れられます。この本を書いたノイマンも収容所にいて、そこでミレナと出会う。カフカの思い出についても話します。

ノイマンがミレナに「自由という言葉で考えるのは何か」と聞くと、「自由を思うと、すぐに居酒屋が浮かぶわ。プラハの街のどこかの」と答える。長田さんはこれを引いて、このプラハの一人の女の物語がカフカの恋人の物語だ、美しい生き方とは何かを深く問いかける本である、と書いています。

この部分を、まだ勤めていた頃に通勤の電車の中で読んでいて、急に涙がばーっと出てきて困ってしまったことがあります。「自由を思うとすぐに居酒屋が浮かぶわ」という一行が、とても印象的でした。

木林文庫チャンネル「カフカと夢」