竹宮惠子さんの『風と木の詩』。これを挙げたのは、ずっと広報誌で対談を担当していただいた河合隼雄先生が、このコミックについて書いているからです。
河合先生は「漫画世代に属さない人間として、私は漫画を全く見なかった」と書いています。実際に「絵本は見るけれど漫画は見たことがない」とおっしゃっていました。「ところが鶴見俊輔さんの上手なおだてに乗って、柄にもなく漫画を見てみましょうなどと言ってしまった。すると鶴見さんが見計らいで最初に送ってきたのが本書である」。
「これを初めて読んだ時の感激は未だに忘れられない。思春期の少女の内的世界をここまで表現し切った作品は、他のジャンルのものも含めて恐らくなかったのではないかと思った。少女の世界は極めて理解し難く、表現するのもほとんど不可能に近い」。
全16巻ほどあって、河合先生はこれを一気に読んだとおっしゃいます。木林文庫にも16巻あるのですが、実は読み切っていません。私にとっては少し取っつきにくいジャンルです。
木林文庫チャンネル「樹と人を描いた名作漫画」
