黒いユーモア選集

アンドレ・ブルトン

もう一つは全く違って、アンドレ・ブルトンの『黒いユーモア選集』です。いろんな著作から自分が気になった箇所を抜いた本で、この中にルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』が引用されています。選ばれたのは「海ザリガニのカドリーユ」、ロブスターの踊りです。

歌うのはグリフォンとウミガメ。ウミガメは泣いてばかりいる。その二人が一緒に踊り出す漫才のようなシーンです。グリフォンは頭が鷲で下半身がライオンというギリシャ神話の怪物で、そのいかつい顔をしたやつと、泣いてばかりいるウミガメが一緒にエビダンスを踊る。アリスが間に立って、足を踏まれたりしている。ブルトンも笑ってしまうようなシーンです。

木林文庫チャンネル「アリスとルイス・キャロル(後編)」