シャガール

マルク・シャガール

シャガールはブーケがすごく多くて、いろんな花を花瓶に入れている絵が多いでしょう。タイトルに薔薇と付いたものが何点かあるのですが、うちにある画集の中には薔薇と付いたタイトルはない。これは薔薇だろうな、というのが『恋人たち』です。BIRTHDAY、お誕生日に恋人に花を贈っているから、多分薔薇ではないかと考えています。

『パリの太陽』——Le soleil de Paris——は馬がブーケを持っている絵です。このタイトルを見てすぐ思い出したのが、最初にパリに着いた日のことでした。三月二十日にこちらを発って、三月二十日に着いている。ヴァヴァンという駅の安宿に泊まって、起きたら、宿の女将が近くのおばさんと「beau soleil」——綺麗なお日様ね、良いお天気ね——と話していた。初めて聞いたフランス語がそれで、綺麗な言い方だなと思って、よく覚えているんです。この絵を観た時に、beau soleil だ、と思いました。

木林文庫チャンネル「薔薇の本」 31:10 / 32:34