若冲とボッティチェリです。ルネッサンスの『ヴィーナスの誕生』と『春(プリマヴェーラ)』。春ですから絵の中にも花がいっぱい溢れていて、着ている服の絹にも花が描いてある。当時フィレンツェにあった植物が百種類以上、全体で描かれているそうです。
三美神がいて、ヴィーナスがいて、これがフローラ、花の女神。一番端にゼフィルスという西風がいて、ゼフィルスに追いかけられて逃げているのがクロリスというニンフです。薔薇はこのクロリスの口から出ている。薔薇とアネモネと言っていたでしょうか。すごく素敵な表現です。『ヴィーナスの誕生』でも、フローラが撒いているお花が薔薇だと言われています。
木林文庫チャンネル「薔薇の本」 29:17 / 29:48