一本の樹が遺したもの

ルナの遺産

ジュリア・バタフライ・ヒル きくちゆみ河田裕子 現代思潮新社 2003

ジュリア・バタフライ・ヒル『一本の樹が遺したもの ルナの遺産』(現代思潮新社、2003)。帯に「樹齢千年の巨樹を守るために、木の上に2年間登ったまま降りてこなかった女性がいた!」

木登り少女の極めつきが、この本の人です。アメリカには本当に大きな木が多く、長田弘さんも大きな木のことをたくさん書いていますが、この人はレッドウッドという大きな木、樹齢千年とありますが、これを切らせないために自分がその木の上に登って、樹上生活を始めてしまう。それも半端ではなく、二年近く登ったまま降りてこない。彼女はしたたかで、反対派が邪魔をして恐怖を与えて降ろそうとしても諦めず、味方のテレビにこんな邪魔をされていると報道させ、支援者から食料を引き上げてもらう。木の上はものすごく寒いと思うのですが、そこで耐え抜いて結局木を守る。最後は切らせないと約束させて勝利し、降りてきました。こういう人がいたという、面白い本です。

木林文庫チャンネル「木の上の物語(後編)」