すいーん星旅行記

大島弓子 徳間書店 1980

前回の木登りの本は、嫉妬に狂った男の話ばかりで重かったので、今回はコミックから始めます。大島弓子さんの『すいーん星旅行記』の中に木登りの話があって、私にとっても好きな場面です。——私は高い木に登りました。どんどん下の世界が変わって見えます。降りる時になって、木登りは降りる時の方が百倍難しいことが分かりました。足も手も震えました。あの男の子が登ってきて順に降り方を見せてくれなかったら、私は一生あの木の上にいなければならなかったでしょう。——これは体験的にとてもよく分かります。降りるのは確かに怖いし、大変なのです。

木林文庫チャンネル「木の上の物語(後編)」

この本と結びついている本

夏のおわりのト短調大島弓子

どちらも大島弓子の木登りの場面。『すいーん星旅行記』では降りることの難しさ、「夏のおわりのト短調」では子どもを高みへ登らせる木の魂が語られる。館長は続けて読んだ。