ワクワクの木と似たような物語が『西遊記』にもあります。旅の途中に子どもの生っている木があって、その実はとても不思議な実です。中国ですから単位がものすごく長くて、三千年かけて花が咲き、次の三千年で実が生って、熟するのにまた三千年かかる。約一万年かけてようやく食べられる実になるのですが、ひとたび食べると四万六千年ほど長生きするという実です。
三蔵法師がある寺を訪ねると、偉いお坊さんだというので「これをどうぞ召し上がりください」と出される。ところがその実は、ワクワクの木と同じように人間の形をしている。そんな人の赤ん坊を食べるなんてとんでもない、と三蔵法師は食べるのを拒むのですが、猪八戒と沙悟浄と孫悟空は勝手に採って食べてしまう。生っているのは赤ちゃんですから、人参果という名前が付けられています。
諸星大二郎さんの『西遊妖猿伝』にも「人参果之巻」があって、そこに赤ん坊が生っている絵が描かれています。結構恐ろしい話ですが、それを平気で食べようとする変なやつがいる、という物語になっています。

木林文庫チャンネル「おかしな木」
中野美代子『契丹伝奇集』にある、赤ん坊が実になって生るワクワクの木と似たような物語が、『西遊記』にもあります。旅の途中に子どもの生っている木があって、その実はとても不思議な実です。中国ですから単位がものすごく長くて、三千年かけて花が咲き、次の三千年で実が生って、熟するのにまた三千年かかる。約一万年かけてようやく食べられる実になるのですが、ひとたび食べると四万六千年ほど長生きするという実です。
木林文庫チャンネル「樹と人を描いた名作漫画」
