羊の木

いがらしみきお 原作 山上たつひこ 講談社 イブニングKC

山上たつひこ原作/いがらしみきお作画『羊の木』I(講談社)。青い地に、羊が実のようにぶら下がる植物が白線で描かれた表紙

木に生るもので怖い話もあります。その筆頭が「羊の木」です。ヨーロッパが大航海時代でいろいろな所に進出していた頃、東南アジアに出かけていった宣教師が、自分の訪ねた地方には羊が生る木があると記録に書くんですね。これは実は綿の木なのですが、イメージが分からないものだから、綿を採る羊が木に生っている絵を描いた。それがどんどん広がって、東洋には羊の生る木があるという話になりました。

木林文庫チャンネル「おかしな木」

この本と結びついている本

幻想博物誌澁澤龍彦

『羊の木』という題の出どころが、羊の生る木の伝説。澁澤龍彦『幻想博物誌』の「スキタイの羊」が、その伝説を書き留めた一篇にあたる。