りんごのきにこぶたがなったら

A Treeful of Pigs

アーノルド・ローベル 佐藤涼子  アニタ・ローベル 評論社

アニタ・ローベル絵/アーノルド・ローベル文『りんごのきにこぶたがなったら』佐藤涼子訳(評論社)。りんごの木の枝という枝に子豚がぶら下がっている表紙

変なものが生る木の絵本というと、『りんごのきにこぶたがなったら』があります。生るのはブタです。

ある市場で子豚が十二頭売られていて、それがとても可愛く見えたので、お百姓さんとその奥さんが買って帰ろうという話をする。「どうやって育てるのよ」とおかみさんが言うと、「二人でやればいいじゃない、大丈夫だよ」と言って買って帰るんですね。

ところがこのお百姓さんはとっても怠け者で、「手伝ってよ」と言うと「子豚が咲いたら手伝うよ」と言って、また寝込んでしまう。手伝ってくれないので「ちゃんと一緒にやってよ」と言うと、今度は「りんごの木に子豚が生ったら手伝うよ」と言う。

そこでおかみさんは一計を案じて、子豚を全部りんごの木に結びつけて「ほら、生ったわよ」と言う。すると今度は「子豚が空から降ってきたら手伝うよ」と言って、どんどん理由をつけて手伝わない。最後は——。これもなかなか楽しい絵本です。

木林文庫チャンネル「おかしな木」

この本と結びついている本

くまの木をさがしに佐々木マキ

どちらも木に生るはずのないものが生る絵本。『くまの木をさがしに』はぬいぐるみが、『りんごのきにこぶたがなったら』は子豚が生る。