変なものが生る木の絵本というと、『りんごのきにこぶたがなったら』があります。生るのはブタです。
ある市場で子豚が十二頭売られていて、それがとても可愛く見えたので、お百姓さんとその奥さんが買って帰ろうという話をする。「どうやって育てるのよ」とおかみさんが言うと、「二人でやればいいじゃない、大丈夫だよ」と言って買って帰るんですね。
ところがこのお百姓さんはとっても怠け者で、「手伝ってよ」と言うと「子豚が咲いたら手伝うよ」と言って、また寝込んでしまう。手伝ってくれないので「ちゃんと一緒にやってよ」と言うと、今度は「りんごの木に子豚が生ったら手伝うよ」と言う。
そこでおかみさんは一計を案じて、子豚を全部りんごの木に結びつけて「ほら、生ったわよ」と言う。すると今度は「子豚が空から降ってきたら手伝うよ」と言って、どんどん理由をつけて手伝わない。最後は——。これもなかなか楽しい絵本です。
木林文庫チャンネル「おかしな木」
