星の王子さま

サン=テグジュペリ

一輪の薔薇というと最初に浮かぶのが『星の王子さま』です。最初に星にいる時、薔薇が一輪だけあって、ものすごくわがまま。「私は世界に一本よ」と言って、風邪をひくから風が吹いた時は囲ってとか、注文ばかり多い。わがままな女性の象徴のような薔薇で、それでも一生懸命お水をあげるんですね。

別の星の薔薇園に行くと、薔薇がいっぱい咲いている。王子様が見ると自分のあの花にそっくりだった。「君たちは誰?」と王子様はびっくりして尋ねる。「私たちは薔薇よ」と薔薇たちは答える。あの花は世界でたった一つの花だと言っていたのに、この庭には同じ花が五千本も咲いているじゃないか、と。

木林文庫チャンネル「薔薇の本」 6:22 / 7:11