リバーエンド・カフェ

たなか亜希夫

たなか亜希夫『リバーエンド・カフェ』第二巻

作者のたなか亜希夫さんは学芸大学に住んでいると言われていて、「きんりん」で是非インタビューしたいねと言っているんだけれど、叶わなくてね。

彼の故郷は石巻で、三月十一日の時に故郷も直撃されて、実家に置いてあった昔の自分の作品も全部流されてしまった。その経験も踏まえて、リバーエンドというのは、その時に逆流してきて水浸しになってしまう町の話です。

主人公は女子高校生で、両親を震災で亡くして、今はおばさんの所で過ごしている。学校で虐められている女の子で、もう行くところがなくなって歩いていくと、今まで見たことのない「リバーエンドカフェ」という名前のカフェがあって、そこで珈琲を飲むと凄く美味しくて癒される。

帯の後ろに「マスターの淹れる珈琲だけはすごく奥深いです」と書いてある。「珈琲だけは」という言い方をしていて。冗談ばかり言う腰の軽いような言動が多いんだけれど、珈琲は美味しくて、彼もいろんな過去を背負っている。自分の恋人を亡くしたらしいし。そこに来る人たちもみんな震災の影響を被っている。

これは九巻で終わるんだけれども、その九巻の終わらせ方がとても衝撃的でした。思いもつかないラストだったと思ってびっくりしたけれど、やはりこういうラストにせざるを得なかったんだな、と。あの経験を経ていると。辛いけれども、これもやはり読んでもらいたい。

木林文庫チャンネル「珈琲と本の話」

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