エチオピア コーヒー伝説

『エチオピア コーヒー伝説』。帯に「アートで綴る まるごと1冊コーヒー読本」とある

もう何十年も続けているルーティンですが、朝起きてすぐにやるのが、このコーヒーミルにスプーン三杯のコーヒーを入れて、水は二杯半ぐらい。コリコリ挽いている間に目が覚める、というのを何十年もやっています。

ミルに豆を入れて挽く
コリコリ挽いている間に目が覚める

このコーヒーミルは僕らの結婚祝いにもらっているから、五十年もの。五十年使い続けていますが、かなり良くもっている優れものです。ちゃんと働いてくれるし、修理をしたこともない。

挽いた粉を受ける引き出し。五十年、修理をしたことがない

これを挽いている姿は子どもたちには面白いらしくて、やりたがるんです。回したがるし、僕らが押さえて回している。豆があちこち飛び散ってしまうのよね。真怜たちがやっている写真も残っていて、三人ともやりました。それから孫も手伝いたがる。

子どもたちとミルを囲んでいる古い写真。三人ともやりました

母親が珈琲好きで必ず淹れるから、孫が珈琲のグッズを作ってくれたんです。珈琲豆とカップを描いてくれてね。だから孫にとっても日常的な姿なんだよね。

孫が作ってくれた珈琲のオブジェ。木の札に珈琲豆が描かれている

木林文庫に木で蒐めるなかで、珈琲の木の本というのが一冊だけあります。なおかつそれが、僕らが好きなエチオピアの珈琲の話なので、これを見つけた時はまさに木林文庫用の本だと思いました。貰ったんだか買ったんだか覚えていないんだけれど。

どういうきっかけで珈琲を飲むようになったかというのが絵本仕立てになっていて。この本によるとエチオピアの伝説らしいのですが、ヤギがいなくなって、それを少年が探しに行くと、林の中で赤い実を食べている。その実を食べるとヤギが物凄く元気になって跳ねている。自分も食べてみると何か嬉しくなって踊り出す。

今度は大人たちが何をやっているんだと言って。宗教儀式で夜、寝ないでお祈りをしなくてはいけないので、どうしても眠くなる。この赤い実をすり潰して飲むと眠くならないことに気がついて、以来一種の覚醒剤として飲むようになったんですよ、というのが珈琲を飲むようになったきっかけです。

なおかつ、その村の名前がカファというんだって。カファ村で、コーヒーという名前もそこから来たよという。面白い伝説だよね。

絵もとても良いよね、分かりやすいし。

この本は絵本だけではなくて、エチオピアの豆の一種の宣伝の意味もあって。エチオピアの人たちは珈琲を飲む時、ものすごく熱いのを出すのがお客さんへの礼儀にかなっているという。コーヒーセレモニーの道具もかなり手が込んでいて、見ているだけで楽しい。自分たちでも集めたくなるような、民芸としても良いものです。

淹れ方も絵になっていて、具体的にすり潰すところから、ものすごく熱いお湯でいけるんですよという。それに合わせるお菓子の種類とかね。珈琲全般のハウツーブックみたいな感じで、なかなか楽しいです。

珈琲の本ってもちろんすごくたくさんあるんだけれど、別に僕らは珈琲党じゃないから、珈琲の本で持っているのはこれだけですね。

淹れたての珈琲

木林文庫チャンネル「珈琲と本の話」