文字通りのライラックで『ライラック通りのぼうし屋』。岩崎書店で、文章は安房直子さんです。安房直子さんの童話は他にも読んでいて良いと思うのですが、これは内容と絵が今ひとつマッチしないと感じます。なぜこの絵なのかな、と今回見ても思う。
すごく人気があって、1970年代に初版が出て、私が買った時で20刷が2011年ですから、子どもによく読まれているんですね。
書き出しがすごく良いんです。「ライラック通りに古い帽子屋があります。よく気を付けていないと見過ごしてしまいそうな小さな店です」。そのあとがエクリっぽくて良い。「こういう人は大抵変わり者なのです。お金儲けとか流行とかいうことにほとんど無関心で、まるで売れるあてのないような品物を夢中でこしらえるのです。この人もそうでした」。
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