内界の青い花

病と死にまつわるエッセイ

埴谷雄高

埴谷雄高『内界の青い花 病と死にまつわるエッセイ』

埴谷雄高に『内海の青い花』というタイトルのものがあります。この青い花がリラを指しているかは分かりませんが、この本を見た時、青い花と言うとすぐリラを思いました。

埴谷雄高の文章はどれもすごく晦渋で難しい。もともと目で読むもので、朗読すると何がなんだか分からなくなってしまう。

——その時、闇の中に小さな青い人魂が下方から情報を得、斜めにかすめ取ったと思う間もなく、それは忽ち見る見る裡に鮮やかな青色の円に膨れ上がって、ちょうどマチスの版画に見られる文様の図案に似た形を示しながら、次第にすぐ眼前の空間に微動もせずに安定してきたのであった。……何を言っているんだかよく分かりません。

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