ワンガリー・マータイさんとケニアの木々

ドナ・ジョー・ナポリ

たくさんの木を植え続けた実在の女性の話が『ワンガリー・マータイさんとケニアの木々』(ドナ・ジョー・ナポリ)と『八〇万本の木を植えた話』(イ・ミエ)の二冊である。

一冊は、平和のために木を植えるグリーンベルト運動を主唱し、「木の母」と呼ばれたノーベル平和賞受賞のマータイが、そしてもう一冊は、黄砂湧き出ずる不毛の地、内モンゴルのモウソ砂漠に20年をかけて木を植え増やしたイ・ウィチョンがモデルになっている。

しかし、ここに上げた本そのものからは、余人には為し得なかった二人の業績が残念ながら読み取りにくい。巻末解説なしでも、倦まずたゆまずの気遠くなるような一日一日の積み重なりが伝わってきて欲しかった。

館長のコラム「木を植える人たち」より