ぱぴぷぺぽ

谷川俊太郎、元永定正

『ぱぴぷぺぽ』たにかわしゅんたろう さく/もとながさだまさ え

絵本を読むようになったきっかけは仕事です。「えるふ」という広報誌をやるようになって、担当の方が——財団の担当者でしたが——すごく読書家で、絵本もよく知っている。その人が「今度の広報誌の表紙は元永定正さんにしたい」と言う。恥ずかしながら、私は元永さんの名前も知りませんでした。

これはやばいというので、何週間か前から買い集めて読んで、それから直接お訪ねしてお願いしましょうということになりました。第1号が2001年ですから、25年前に元永さんのご自宅へ伺ったことになります。奥様が中辻悦子さん。画家で造形作家の高名な方ですが、それも知らずに訪ねてしまった。一緒に行った広報の人はよくご存じで、ちゃんとご挨拶されて、私はもうしどろもどろでした。

その後、十何号か担当することになって、その都度宝塚まで通いました。アトリエは伊賀にもあったので、伊賀へ行ったこともあります。毎号、書き下ろしもあれば、すでに描いてあったものもある。原画を一枚だけ預かっていて、元永さんの写真も一枚だけあります。貴重な記録だと思います。

元永さんは子どもに人気で、小さい子も喜びます。ものによっては、すごく大きなものを描いて、一緒に遊べるようになっている。「ぱぴぷぺぽ」はタイトルも軽やかで、谷川俊太郎さんと組んだお仕事です。

木林文庫チャンネル「記憶に残る絵本」

この本と結びついている本

フィネガンズ・ウェイクジェイムズ・ジョイス

柳瀬尚紀と河合隼雄の対談は、館長が担当した広報誌「えるふ」でのもの。その広報誌の表紙を元永定正に依頼したことが、絵本に入っていくきっかけになった

えるふ

この広報誌の表紙を元永定正に依頼することになったのが、館長が絵本に入っていくきっかけだった。第57回で、名前も知らないまま宝塚の自宅を訪ねた話が語られている