『七月のポプラ』は韓国の詩人パク・ヒジンの四行詩集である。韓国の詩はほとんど知らず、かなり以前に読んだキム・ジハの抵抗詩集以来になる。書名となった「七月のポプラ」と「宇宙の旅人」という二篇の壮大で透徹とした四行詩を挙げてみよう。
最も透明で 純粋な空の膚の奥深く/見よ 燃え上がる大地の舌 緑の炎!/シッシッ音を立て 灼熱する接吻に眼がくらみ/とまどった天使らが ぶつかり合う音もする——星座を踏み しばし休む馬上の旅人よ/宇宙の旅人よ、いまは地球は遥か向こう/小さな緑の星の一つにすぎない。時空を超越した/旅人の顔には 行く先知らずの表情もない
「四行詩こそ、短詩型としては、最も無理なく精製された典型的な詩型」とするパク・ヒジンは五百首に達する四行詩を書いたという。諧謔に充ちた詩、官能的な恋愛詩、皮肉な人物点描と、その世界は実に多彩だ。以前、ぱく・きょんみさんの詩の朗読をハングルで聴く機会があり、その音律に陶然となった。パク・ヒジンの四行詩の数々もハングルで聴いてみたいと思う。
館長のコラム「私はポプラが好きなのだ」より