空と樹と

長田弘  日高理恵子 デザイン 須山悠里 エクリ 2007

長田弘『空と樹と』日高理恵子画(エクリ 2007)。帯に「樹を見ることは、樹を見上げることだった。」

エクリが出版を始めたのは二十年ほど前で、しばらくは木林文庫ということはありませんでした。何冊目かに、長田弘さんの詩と、樹だけを描いている日高理恵子さんという方の絵——この二人の作品を合わせると面白い本ができるのではないかというので作ったのが、『空と樹と』です。木にかかわる本の最初ですね。

ある編集者の方がこの本をご覧になって、うちの最初の書棚も見て、高知の牧野富太郎植物園で樹の本と樹にかかわる言葉を展示しようという話になりました。牧野富太郎は、二年ほど前にNHKで伝記的なドラマが放送された植物学者です。それがきっかけで『樹と言葉』という本を作り、木の本を集めると面白いかなと集め始めたのが、木林文庫のはじまりです。

『空と樹と』と、エクリの『木の葉書』(写真:鈴木理策/画:日高理恵子・ロベール・クートラス/書:華雪)

木林文庫チャンネル「エクリと木林文庫のはじまり」

この本と結びついている本

樹と言葉

『空と樹と』を見た編集者の発案で牧野植物園の展示が決まり、そのために作られたのが『樹と言葉』。木林文庫はこの二冊の間で始まった。

幸田文

幸田文『木』の見返しの絵は、『空と樹と』で樹を描いた日高理恵子のもの。館長は買った当時は気づかず、出版をやるようになってから見返しを見る癖がついて知った。

ねこのき長田弘

『空と樹と』の刊行が2007年11月15日、長田弘が『ねこのき』の扉にエクリ宛の献辞を書いたのがその9日後。

アメリカの61の風景長田弘

『アメリカの61の風景』の詩とエッセイを、エクリは『空と樹と』に使わせてもらった。