『空と樹と』を見たある編集者の方が、うちの最初の書棚も見て、高知の牧野富太郎植物園で樹の本と樹にかかわる言葉を展示しようという話を持ってきました。その時に、木にまつわる言葉だけを集めて作ったのが『樹と言葉』です。
「木」という字は分解すると「八」と「十」になります。たまたま数えてみると木の本を八十冊持っていたので、その八十冊と選んだ言葉を展示する——文字を展示するという、面白い展示でした。
それがきっかけで、木の本を集めると面白いかなと集め始めたのが、木林文庫をやるきっかけです。最初は誰かに見せることは全く考えていなくて、妻と一緒に集め始めた。ある程度集まった時に、これは見てもらってもいいのではないかと、このコーナーを作り始めました。十年ぐらい前のことです。
十年経って、あの八十冊が、いま木にかかわる本だけで千八百冊ぐらいあります。八十冊が木の一本だとすると、二十何本かの木が集まったという感じで、林にはほど遠いけれども、家の広さがこの程度なので、木の本を集められるちょうど良いボリュームかなと思っています。
木林文庫チャンネル「エクリと木林文庫のはじまり」
