リルケには薔薇の詩集もありますが、有名なのは自分の墓碑に薔薇の言葉を入れてくれと頼んだという話です。墓碑だから短い。「薔薇よ おお、純粋な矛盾 夥しいまぶたの奥で 誰の眠りでもないという喜び」。純粋な矛盾、というのが不思議です。
リルケは柑橘の回でも言いましたが、「オレンジを踊れ」という表現があって、それもよく分からない。“オレンジと踊れ”ではなく“オレンジを踊れ”なんです。リルケは『マルテの手記』しか読んでいなくて、詩はまともに読んでいないので全体を掴めていません。
木林文庫チャンネル「薔薇の本」 34:58 / 35:27