薔薇の名前

ウンベルト・エーコ

文学というと、タイトルからすると最初に浮かぶのは『薔薇の名前』でしょう。でもこれは薔薇そのものの話ではない。何で薔薇なんだっけ、すごく面白かったのに内容を忘れてしまった——僕もそうなんです。この分厚い二巻本を二人とも一気に読んでいるのに。

薔薇はキリスト教の象徴的なものです。カテドラルのステンドグラスもローズ、薔薇窓というくらいで、とても大きな意味がある。なぜミステリーかというと、教義の差で争ったり内部分裂したりする話だからです。エーコはそういう研究をしている宗教哲学の人ですから。

映画もありました。ショーン・コネリーが修道士をやって、面白く観たのですが、やはりよく覚えていない。覚えているのは、最後に写本を燃えないように持ち出すところ。中世だから手書きで写したものしかなくて、それを持ち出す。

木林文庫チャンネル「薔薇の本」 18:50 / 19:17 / 20:01