林檎の礼拝堂

『林檎の礼拝堂』。表紙に写っているのが、窓の外に立つイチイの木

ルターの本で林檎は宗教絡みという話をしましたが、それに近い本があります。タイトルが『林檎の礼拝堂』。数年前——震災の後ぐらいだったかな——現代美術館で、この方が描いた林檎と、四国の大きなお寺の障壁画を合わせた展示がありました。

フランスのノルマンディーの、もう崩れかかって朽ちかけた礼拝堂を修復して立て直し、その中の壁画に林檎の絵を描く。そのプロセスを本にした内容です。

描かれた壁画がすごく見事で。窓の向こうに大きな木が見えるのですが、これは林檎ではなくてイチイの木です。三、四百年経っていると言われるのかな。風景としても、この絵の見事さも。林檎はキリスト教の象徴の木でもありますから、壁に見事にマッチしている。表紙にちょうどイチイの木が大きく写っていますが、この扉の向こうにこの木があって、林檎の絵がある。見た時に現地に行ってみたいと思うくらい、魅力的な構図です。

礼拝堂の壁に描かれた林檎

木林文庫チャンネル「りんごの本」

この本と結びついている本

ルターのリンゴの木

林檎とキリスト教という筋で、館長が並べて話している