小説もあります。以前アーサー王伝説の話をした時にサトクリフの作品に触れましたが、これもサトクリフの少年向けの物語です。
オリンピックの発祥の頃、四年に一度の大会があって、二人の少年が長距離走を争う。一人はアテナイ、もう一人はスパルタで、敵対する二国の二人がライバル同士になります。大会の前に練習している時、スパルタの少年が金具か何かに引っかけて大怪我をしてしまう。でも頑張って走るという物語です。
オリーブが関係するのはここです。勝者に捧げるのは月桂樹の冠ですが、オリーブの冠は友情の印なのだそうです。アテナイの少年が父親から、「友達にオリーブの冠をあげられるような奴と友達になれ」と言われている、という話が途中で出てきます。
敵対する国なのに、相手の怪我を利用して勝つことはしない。「思い切って走れ」と言い合う。サトクリフらしい爽やかな少年物語で、これも一つの典型かなと思います。
木林文庫チャンネル「オリーブ収穫と本の話」
