木を植えた男

L'homme qui plantait des arbres

ジャン・ジオノ 山本省訳 彩流社

ジャン・ジオノ『木を植えた男』山本省訳(彩流社)

『木を植えた男』という話がありますが、何の木を植えているかなど考えたこともなくて、読み直してみたらドングリなんですね。

ジオノが木を植えた男と一緒に一晩を過ごすシーンがあって、そこで彼がドングリを集めてきて一個一個選別するんです。僕らが拾うドングリも大抵は虫に食われていますが、そういうものを選り分けて、百個をひとまとめにしてまた植えていく。

とんでもない数を植えるのですが、芽を出すのが二万、そのうち育つのが半分だという。ドングリ好きのリスに食べられたり、元々ドングリ自体に虫が入っていたりする。うちもドングリを拾ってくるとカシャカシャと白いのが出てきて、あれはちょっとゾッとしました。あの硬い殻を破って出てくるんだから、すごいけれど。

木林文庫チャンネル「どんぐりの木」

ジャン・ジオノが出会った(創造した)『木を植えた男』ブフィエ。この本にもドングリを選り分ける様子が書かれている。いのちを植え育てるための張りつめた時間は、計算されつくした古典絵画のような光彩を放っていて印象深い。

木を植える男ブフィエの生き方には世界各国の人々が魅力を感じ、「もっとも並外れた人物」の一人だと首肯するのだろう。

館長のコラム「木を植える人たち」より

この本と結びついている本