そのあとヴルーベリの『デーモン』をうちで出しました。ロシアへ行った時にヴルーベリの画集を買ってきて、『デーモン』を出すときはもちろんデーモンの絵なのですが、その前にとても惹かれたのがライラックの絵でした。一人の女性が座っていて、ライラックの花に囲まれている。
レールモントフは十九世紀前半の、プーシキンに並ぶロシアの詩人です。その長い詩に、ヴルーベリという画家が挿画をつけるという話があって、二つを合わせた本が『デーモン』です。ミハイル・ヴルーベリとミハイル・レールモントフ。
ヴルーベリの絵はクリスタルのようです。クリスタリゼというのでしょうか、きらきらして、色も独特の輝きがある。
木林文庫チャンネル「ライラックの詩」
