10冊
世界のいろんな種類の木についての写真集です。地肌に近寄ってみたり、いろんな育ち方をしている木だったり。結構専門的だと思います。自然なのか細工なのかよく分からないものもある。木全般についての本ですね。
村の生活にカメラを向ければ、そこにバオバブがある村だ。乾いた地に生えるこの樹は65パーセントが水分だというから、バオバブは大きな水樽なのだ。ある一本は近寄りがたい神木であり、ある木の洞は吟遊詩人の墓、象の足を何本も束ねたような巨木は日陰であり遊び場でもある。1000年を生きるとも云われるバオバブだが、最近では若木が育っていないのだという。この村の樹齢400年くらいの樹が天寿まで生き通したとき、人類はそこにいるのだろうか。青い星を破裂させる胚珠を潜ませた悪い種は。
北方ロシアは、中世ロシアの伝統を伝える木造建築の宝庫である。『木の家』は、白海を臨むカレリア地方のオネガ湖に浮かぶ、キージという島の、300年前の木造教会や民家を訪ねた写真集である。
写真家の上田義彦さんが、同名の映画『椿の庭』を撮っていて、その気に入った場面をスチール写真にした写真集です。葉山の、海の見える古い木造家屋に住む女性の話で、まもなくその家を手放すという直前の物語。映画は観ていないのですが、この写真集を見て、観たら素晴らしかっただろうなと思いました。
宮崎学の写真集『柿の木』は信州伊那谷にある樹齢八十年ほどの柿の木の四季を撮ったものだ。我知らず、この木のたたずまいを当てはめながら、『柿の木のある家』を読み進めていた。丘の上に一つだけ守り残されたという木は丈高く伸びやかで、季節それぞれの美しさを見せているからだろう。ここからは小声で言う「新緑はかつてのわが家の庭こそ」と。
木林文庫を始めた頃、わりと最初の段階で教えてもらった本です。林檎の本を探しているという話をしたら、『Apples and Olives』というのがありますよ、と。良い写真集です。モノクロですが。