木林文庫 KIRIN-BUNKO
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すべて森31木20薔薇19ライラック10椿8庭5
#小説39#絵本31#詩18#画集17#評論17#ロシア12#古典12#神話9#随筆9#エクリ7#ミステリー6#SF5#漫画5#写真集2#映画1

ゴールデンライラック

萩尾望都

コミックが一つだけあります。これはリラではなくライラックで、萩尾望都さんの『ゴールデンライラック』。絵自体はいかにも少女漫画風で、目の大きな少年少女がライラックの花の中から顔を出して追いかけっこをしている。

さむけ

さむけThe Chill

ロス・マクドナルド 早川書房

ロス・マクドナルドを読むようになったのは、シナリオ学校の田村孟さんに言われたからです。私のシナリオを読んだ田村さんが、フォークナーを読めと言い、同時に、フォークナーが『アブサロム、アブサロム!』の中で「is は was の総体である」——現在は過去の集積である——と書いている、それがロスマクのミステリーにはそういう書き方で出ているから読んでみなさい、と。読んでみたら確かに面白くて、チェーンスモーカーならぬチェーンリーディングという感じで次々に読みました。

シャガール

シャガール

マルク・シャガール

シャガールはブーケがすごく多くて、いろんな花を花瓶に入れている絵が多いでしょう。タイトルに薔薇と付いたものが何点かあるのですが、うちにある画集の中には薔薇と付いたタイトルはない。これは薔薇だろうな、というのが『恋人たち』です。BIRTHDAY、お誕生日に恋人に花を贈っているから、多分薔薇ではないかと考えています。

ソラリスの陽のもとに

ソラリスの陽のもとにSolaris

スタニスワフ・レム

私たちはSFと思わずに読んでいた本です。タルコフスキーの『惑星ソラリス』の原作だと言われて、映画を観る前に読みました。映画とは内容が全然違っていて、レム自身は変えられてしまったとクレームを出したそうです。原作も映画も、どちらも面白い。

ツバキ

ツバキ

有岡利幸

「ものと人間の文化史」シリーズの一冊です。椿が日本史の中でどう扱われてきたかを書いていて、木として一番愛されたのは江戸時代だとあります。将軍が椿を好んだので、江戸期にはずいぶんもてはやされた。牡丹などもそうですね。椿全般を知るには非常に役立つ本です。著者の有岡さんは、植物を文化史的な視点でいろいろ書かれている方です。

ディカーニカ近郷夜話

ゴーゴリ

ルサールカはいろんな絵になっていますし、『ディカーニカ近郷夜話』の「五月の夜」にも書かれています。

デーミアン

ヘルマン・ヘッセ

ヘッセの代表作というと『車輪の下』、それに『デーミアン』ですね。

ドクトル・ジバゴ

ボリス・パステルナーク

パステルナークの『ドクトル・ジバゴ』はノーベル賞を受けましたが、反祖国的と言われて辞退させられました。最初の翻訳はあまり良くないという話があって、後に改訳されています。うちで出したアルセーニイも同じ時代に、神秘的すぎるといった理由で出せなかったりした。

ドルの向こう側

ドルの向こう側The Far Side of the Dollar

ロス・マクドナルド 早川書房

ロスマクのファンが誰もが挙げるベスト3の一冊です。木林文庫には七冊が残っています。数年前から断捨離をしていて、ミステリーもSFもほとんど処分したのですが、ロス・マクドナルドだけは残してあります。

ナジャ

ナジャNadja

アンドレ・ブルトン

同じシュルレアリストのアンドレ・ブルトンが書いた『ナジャ』も、うちに二冊あります。ブルトンでいちばん気になっている言葉は、ナジャと出会って間もない頃に彼女が言う一言です。——その星が心臓を持っていない一つの花の心臓のようなものだってこと、あなたにはお分かりにならないわね。——この言葉にブルトンが衝撃を受ける。いろんな人が引用する、とても印象的な言葉です。

パウル・クレー

パウル・クレー

パウル・クレー

クレーにも薔薇の絵があります。クレーらしい描き方で、タイトルは『バラの庭』、ドイツ語で Rosengarten。基調が少し明るい煉瓦色で、薔薇がたくさん咲いているというシンプルな絵です。全部が赤ですが、ちょっと花弁の感じも描かれていて、良い絵ですね。かなり大々的な展覧会のカタログで、特に作品が多かった時のものだと思います。

ぱぴぷぺぽ

ぱぴぷぺぽ

谷川俊太郎、元永定正

絵本を読むようになったきっかけは仕事です。「えるふ」という広報誌をやるようになって、担当の方が——財団の担当者でしたが——すごく読書家で、絵本もよく知っている。その人が「今度の広報誌の表紙は元永定正さんにしたい」と言う。恥ずかしながら、私は元永さんの名前も知りませんでした。

パンぼうや

マーシャ・ブラウン

「おだんごパン」と同じ話が、「パンぼうや」という名前でも出ています。マーシャ・ブラウンが再話したものだと思います。同じ話なのですが、最後がオオカミに変わっている。いくつか版があるようです。孫もここに来ると林檎のコーナーへ行って、必ず同じ本を取ります。話は繰り返しでも飽きないんですね。

ピーターパン

著者不明

もう一冊はピーターパンです。私はディズニーもディズニーランドも好きではないのですが、これはディズニー版。映画がそのまま絵本になったカラー版でした。子どもの頃はディズニーが好きなんですよね。

ひそひそ森の妖怪

富安陽子

森の妖怪関係で一番新しく手に入れた本です。ぜひ仲間に入れたいと思ったのは、挿絵が山村浩二さんだからです。この人の絵がものすごく好きで、見つけた途端に手に入れたいと思いました。文章は富安陽子さん、『やまんばあさん』を書いた方ですね。

プロジェクト・ヘイル・メアリー

プロジェクト・ヘイル・メアリーProject Hail Mary

アンディ・ウィアー

最近二人とも読んで面白かった三冊のうちの一つです。アメリカのSFで、最後が特に良かった。

ヘッセの水彩画

ヘルマン・ヘッセ

『ヘッセの水彩画』もあります。晩年のものですね。ナチスの時代はスイスに亡命していました。出自はユダヤ人ではないけれど、書いたものはリベラルな部分が多いので、ドイツ国内にはいられなかったし、いたくもなかったのでしょう。ノーベル賞を受けたのは戦後です。

ヘンゼルとグレーテル

グリム兄弟

ドイツの怖い森で最初に浮かぶのが『ヘンゼルとグレーテル』です。日本でもそうですが、しょっちゅう飢饉に襲われているから、子どもを口減らしのために捨てるということがかなりあったのでしょう。継母が旦那をそそのかす、父親は可哀想だと嫌がる、けれど飢えてどうするのと言われて捨てさせてしまう。実の母ではあんまりだというので、だんだん継母という設定になったと言われます。

ボッティチェリ

ボッティチェリ

サンドロ・ボッティチェリ

若冲とボッティチェリです。ルネッサンスの『ヴィーナスの誕生』と『春(プリマヴェーラ)』。春ですから絵の中にも花がいっぱい溢れていて、着ている服の絹にも花が描いてある。当時フィレンツェにあった植物が百種類以上、全体で描かれているそうです。

マビノギオン

著者不明

ウェールズの中世の幻想物語です。中野節子先生が訳されていると気づいて、『木の戦い』の翻訳をお願いしにお尋ねしました。井辻朱美さんも英訳からこの物語を訳されていて、そのご縁で『木の戦い』の翻訳をお引き受けいただきました。

マルテの手記

リルケ

リルケには薔薇の詩集もありますが、有名なのは自分の墓碑に薔薇の言葉を入れてくれと頼んだという話です。墓碑だから短い。「薔薇よ おお、純粋な矛盾 夥しいまぶたの奥で 誰の眠りでもないという喜び」。純粋な矛盾、というのが不思議です。

もけらもけら

もけらもけら

山下洋輔、元永定正

「もけらもけら」は文章が山下洋輔さん、絵が元永定正さん、構成が奥様の中辻悦子さん。そういうコンビでした。

やまんばあさん

富安陽子

以前おばあさんの回で紹介した『やまんばあさん』、その原作の方が富安陽子さんです。『ひそひそ森の妖怪』の表紙にも、逆さまになって隠れています。

ユング自伝

ユング自伝

カール・グスタフ・ユング

ユングがまだ医局に勤め始めて間もない頃、一人の老婦人に会います。70代半ば、何十年も入院したままの人で、通りかかるといつも同じ仕草を繰り返している。食事はうまく食べられずこぼしてしまうのに、その手の動きだけはきっちりパターン化されている。気になって尋ねると、もう何十年も前からだという。

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