森

東西妖怪図絵

東西妖怪図絵

水木しげる 1975

魔女というと、水木しげるさんがいろんな東西の妖怪を描いています。この表紙の絵の魔女の感じ——鼻が高くて、お婆さんで、スープの鍋で薬草か何かをグツグツ煮ている。これが僕らのイメージする魔女の典型ですね。

水木しげるの遠野物語

水木しげるの遠野物語

水木しげる 2010

水木しげるが遠野物語を描いていて、いくつものエピソードがあります。その中の、森で不思議に出会う話が気に入っています。ちょうど百話目です。

カメレオンと森の怪物

カメレオンと森の怪物

川崎奈月 2014

マダガスカルの話です。絵もこの方が描いていて、実際にあの辺に住んでいらした。木林文庫にもいらっしゃいました。怪物といっても特に悪いことをするわけではないんです。

アメリカの61の風景

アメリカの61の風景

長田弘 みすず書房 2004

長田弘さんの詩とエッセイは、エクリの『空と樹と』にも使わせていただきました。この本では、アメリカを車で旅する話が出てきます。アパラチアでしょうか、怖いくらいに大きな木が続くところを車で走る場面があって、最後にマルクス・アウレリウスの言葉を思い出す。気に入りの文章なので読んでみます。

魔女と森の友だち

魔女と森の友だち

湯本香樹実 2007

『魔女と森の友だち』の魔女は鼻が鷲鼻で、水木しげるさんの絵に似ています。でも絵を描いているのはささめやゆきさんで、少しユーモラス。怖いというよりユーモラスです。

ひそひそ森の妖怪

富安陽子 2014

森の妖怪関係で一番新しく手に入れた本です。ぜひ仲間に入れたいと思ったのは、挿絵が山村浩二さんだからです。この人の絵がものすごく好きで、見つけた途端に手に入れたいと思いました。文章は富安陽子さん、『やまんばあさん』を書いた方ですね。表紙には、そのやまんばあさんも逆さまになって隠れています。

オババの森の木登り探偵

オババの森の木登り探偵

平野肇 小学館 2006

これは文字通り木登りです。分厚い本ですが、木登りなので買って読んでみたら、このオババの森というのが、私たちがしょっちゅう散歩している、サレジオ教会の少し手前にある古い地主さんの家のことなのです。相続人が特定されず、恐らく何十年も放りっぱなしになっている。たぶんその頃に書かれた本で、今は管理会社が入って清掃だけはされていますが、跡継ぎは見つからないままあの状態です。茂りまくっている頃に、そこへ忍び込んでみようという話。同じ地元の話なので、興味を持って買った本です。「あれから二十数年、東京の高級住宅地に残る屋敷森は」とあって、あちらの方は高級住宅地とされています。この辺の碑文谷・鷹番とは違って。タイトルは少し洒落たお話です。

ロシアの森

木村浩 小沢書店 1979

ロシア文学者、木村浩の『ロシアの森』は、愛するロシアの風景の中に、きら星のごとき芸術家たちへの崇敬ともいうべき思いが溢れるエッセイ集だ。

遠野物語

遠野物語

柳田国男 角川文庫 1910

日本の森の怖い話というと『遠野物語』です。幽霊が出てくるというより、暗い森を歩いているとなんとなくもののけが憑いたような気がする、不思議な目に遭う、というのが中心です。

Friedrich und sein Kreis

Friedrich und sein Kreis

著者不明

ドイツの森というと、フリードリッヒです。暗い森。これは一人ではなく人が一緒にいるところですが、やっぱり暗い森の中。とにかく彼の絵は全体が暗い森で、どれを見ても陰鬱です。

アイスランド・サガ

アイスランド・サガ

著者不明 新潮社

ジークフリートの元になる話は北欧神話、アイスランド・サガなんだそうです。バイキングの時代ですから、かなり大きい。読みましたが、全部が王位を巡るひとごろしの話で、王が前の王を殺して次々と続く殺戮の歴史です。凄まじい。フランク王国のメロヴィング朝の王朝史も読んだことがありますが、それも次から次へと前の王を殺していく話でした。

森のロシア 野のロシア

著者不明

エッセイ『森のロシア 野のロシア』は、ロシアの自然を詠った作家たち8人についての物語である。

木の家

著者不明

北方ロシアは、中世ロシアの伝統を伝える木造建築の宝庫である。『木の家』は、白海を臨むカレリア地方のオネガ湖に浮かぶ、キージという島の、300年前の木造教会や民家を訪ねた写真集である。

林檎

Äpfel fürs Volk

Äpfel fürs Volk

Marina Heilmeyer

ドイツ語の本です。タイトルはうまく発音できないのですが、Äpfel fürs Volk。Äpfel はアップル、fürs は for、Volk はフォルクスワーゲンの「国民」ですから、直訳すれば「国民のための林檎」というような本です。

りんごのきにこぶたがなったら

りんごのきにこぶたがなったらA Treeful of Pigs

アーノルド・ローベル 評論社

変なものが生る木の絵本というと、『りんごのきにこぶたがなったら』があります。生るのはブタです。

林檎の木の下でThe View from Castle Rock

アリス・マンロー 新潮社 2007

『林檎の木の下で』(アリス・マンロー著)は「木」との関わりからではなく、小池昌代さんの書評に呼ばれて読んだ一冊。「狐の書評」で知られた山村修さんと小池さんの書評が私は好きだ。二人の言葉はいつも静かな誘惑で、読みたくなる本がこんなにもあるという高揚感に導いてくれる。引用は的確で美しい。

Le Cidre: Bibliographie exhaustive

Le Cidre: Bibliographie exhaustive

ジャック・ジュベール

『Le Cidre』はパリの書店で見つけたシードルの完本ですが、その前にブルターニュの話から。シードルはブルターニュの名産です。ブルターニュではシードルと、そば粉で作ったガレットを一緒に食べるのがスタイルで、去年フランスに行った時は最初にブルターニュから入りました。泊めていただいたお家では、ブルターニュと言ったらこれでしょうと、シードルとガレットを焼いてくださって。

おばけリンゴ

おばけリンゴ

ヤーノシュ

木林文庫で一番多いのは林檎の本です。どれくらい持っているのかと思って数えてみたら、百二十冊以上ありました。十年前に木林文庫についての冊子を書いた時にも、やはり林檎について一番最初に書いています。その時点では二十五冊でしたから、その後に約百冊増えた勘定になります。

林檎の礼拝堂

林檎の礼拝堂

田窪恭治 集英社 1998

ルターの本で林檎は宗教絡みという話をしましたが、それに近い本があります。タイトルが『林檎の礼拝堂』。数年前——震災の後ぐらいだったかな——現代美術館で、田窪恭治さんが描いた林檎と、四国の大きなお寺の障壁画を合わせた展示がありました。

千年万年りんごの子

千年万年りんごの子

著者不明 2012

林檎のコミックもあります。『千年万年りんごの子』というタイトルで、三巻本です。出だしが「自分は昭和二十三年に生まれた」というところから始まるのですが、ちょうど私も同じく昭和二十三年の生まれなので、それ自体にも惹かれました。

ポム・プリゾニエール

ポム・プリゾニエール

著者不明 2014

ポム・プリゾニエールというタイトルのコミックが一冊あります。タイトルだけがポム・プリゾニエールで、中身はそれらしいお酒を飲んだ絵は入っていますが、瓶は全然出てこない。林檎を齧っている絵ですけどね。

APFELWUNDERApfelwunder

著者不明

ドイツ語で分かる単語は四つか五つぐらいしかなくて。ただし「木」と「林檎」は解るのよ。「森」も解る。

りんご三兄弟の話

りんご三兄弟の話

著者不明

いわゆる普通の本とは違うのですが、木林文庫に遊びに来た女の人が私家版を作っていて、タイトルが面白いのでここに置いてあります。「りんご三兄弟の話」。私家版で百部作って、僕がもらったのは四番目です。うちは子どもが三兄弟ということもあるし、りんごのコーナーにいいなと思って置かせてもらっています。

ルターのリンゴの木

ルターのリンゴの木

著者不明

絵本や童話以外の林檎の本で一番気になったのが、この一冊です。「たとえ明日世界が滅びることを知ったとしても、私は今日林檎の木を植える」——マルチン・ルターの言葉と言われている、有名な言葉ですね。